2010 年 6 月 7 日

サンゴの産卵  2010年6月4日・・・

ハイサイ!!武富です♪

先日の話になるのですが、サンゴの産卵を見てきました!!
サンゴの産卵日ついて、色々な説が言われていますが、未だ謎だらけなのです。極端に言えば、サンゴの産卵の予想は不可能・・・毎日地道に潜って、今日じゃないなぁ・・・明日かなぁ?と、やっているのです。ただ、今回に関しては、知人からの最近のサンゴ情報と僕自身のスケジュールからこの日に見に行こうと思っていたのです。
ちょっとした雑談からその旨を、水野に伝えたところ、『今日見に行って見るか?小潮だから、分からないけどな』と、急遽、4日の夜にビーフラップ号にて、出発が決まったのです!!
ではでは・・・どうなったのでしょうか??

出航前にブリーフィングです。

おっと!それでは、ただの遊びのように見えてしまいますね(笑)
違いますよ!!僕らは、ダイビングのプロとして働いていますが、まだまだ、未知な部分がたくさんあります。その一つが、サンゴの産卵です。毎年あるはずですが、必ず見られるというわけではありません。見に行くタイミングをあわせることが困難な事は有名ですし、産まなかったのでは?と言われている年もあるようです。
ですので、産卵シーズンの前に、サンゴの産卵の為の調査ダイビング。そして、『サンゴの産卵とは』という講習会に僕らは参加してきました!
僕ら以外にもたくさんのダイビングインストラクターが参加されていました。参加者全員が真剣です。

サンゴってなに?からサンゴの産卵の仕組み、サンゴの産卵の予想をしよう!だとか、お客さんを連れて行くツアーの計画に役立てよう!などの内容だけでは、ありません。
今、問題になっている部分までスポットを当てた、僕ら自身をも見つめなおしていく講習会となりました。

休憩中は質問タイムです。

皆さんは、サンゴの産卵を見に行くことに関して、それにともなうリスクについて考えたことはありましたか?
その中で、問題になっている点を少しご紹介します。
僕らが、サンゴの産卵として見に行くサンゴの種類の産卵は夜に行われます。(沖縄には400種以上のサンゴがあり、日中に行うものもあります。)
そして、ダイバーのほとんどがカメラを持ってエントリーをしていますね。
ナイトという特殊状況の中、カメラを構えて撮影会。もちろん、見れたときは大興奮ですよね!!
悲しいことに、翌日、そのポイントへ行くと折れているサンゴが目に付くようです・・・
ライトの先しか見えない状態で、神秘的なサンゴの産卵、どれだけのダイバーが常に自分の足元に注意を図れるでしょうか・・・
☆産みそうなサンゴの周りへの配慮。
☆絶対的な中性浮力と、ナイトへの慣れ。
☆誰もが、なってしまう・・・感動の為の大興奮!!ついつい・・・
言い出せば、キリがありません。サンゴを見に行って、サンゴを壊す・・・そんな話を耳にするととても悲しくなります。
サンゴの植樹活動が活発化しているなか、真逆の現象が、ダイバーの手によって起こしてしまわないようにしたいですね。
しかし!!サンゴの産卵という、とても神秘的な瞬間は、全てのダイバー、いや、全ての人に見てもらいたいのも事実です。

水中で、種類や深度ごとに観察していきました。

そのために、僕らができる事は、皆さんへのサンゴの情報提供やスキルUPのお手伝い。
そして、僕ら自身のスキルUP!!ですね。実際にサンゴの産卵ツアーを行っている業者の方々は、相当の下準備をやっています。
目指せ!!粟国や渡名喜!!この冬には、パラオ!!など色々やってきましたが、いつか目指せサンゴの産卵!!もやってみましょうか(笑)

さてさて、僕らが見てきた珊瑚の産卵報告と行きますか!!
ふとした、一言から船をだして行くカーー』
となったのですが、正直、産卵が見られるとは思っていませんでした。連日の不安定な天気に、小潮という条件(よく大潮の日に産卵すると言われていますね)。
しかし・・・水野は・・・
『潮は関係ない!!』と一蹴。(潮はもちろんですが、その時の海況、水温、気温、雨、などの影響もかなり関係しているとの事)
近隣のショップにも声をかけて、いざ出発しました!!

ふと見ると・・・夕方は忙しいはずの、渡部も出航するとなぜか船に乗っているのです。
とりあえず、テンション高めでした・・・

ブルーフィールドメンバーは、水野、武富、大谷、(渡部)。
お店のメンバーに片づけを押し付けて、意気揚々とレッツダイビング♪

ポイントに到着すると、まずは、全員に水野からサンゴの産卵のブリーフィングです。
いくらインストラクターとはいえ、年に1度しかない機会なので、なれてはいません。
注意点をしっかり再確認します。
しかし、早く潜りたくて仕方がありません!!

エントリー!!
ハードコーラルをメインに考えていました。前日からの情報からすると、ソフトコーラルの産卵も気になるところでした。
潜ってすぐに・・・ビンゴ!!白い濁りとともにフトコーラルのピンクの卵です!!

ソフトコーラルの産卵

これぞ一斉産卵というにふさわしい光景でした♪

続いて、ハードコーラルを見てみると・・・うーん、まだ、産卵しそうにないものが多い。
去年見た場所まで行くと・・・
お!!卵をもっている個体を発見しました。
他のチームもいたので、邪魔にならないように目印をつけて、もう少し船で待つことにしました。
帰りには、いっそう産卵の勢いがましているソフトコーラルの群生と遭遇!!
僕自身は、ソフトコーラルの産卵は始めてみました。予想以上に感動しましたね~♪

ソフトコーラルの産卵

休憩中もガイド仲間と盛り上がります!!これは、絶対見れると確信!!
水面休息をした後に・・・(ちゃんと1時間しましたよ!!)
早々とエントリー!!
ちなみに、1本目から、渡部はみんなと別行動。会話がかみ合わない(汗)

さっきの場所にいち早く到着すると、まだ産卵はしていません。
少し、水面で待ってみて・・・
戻ってみると・・・産卵を始めているではありませんか!!
周りを見ると、さっきまで産卵の気配がなかったものまで、し始めました!!
言いだしっぺとしては、かなり感動しました♪

ピンク色の玉が、バンドルと呼ばれる卵です。
一斉に飛び出していきます♪

なんともいえない光景がそこにはありました。
一斉産卵とまではいきませんでしたが、十分に満足の行くダイビングとなりました。
(ちなみに翌日が一斉産卵だったようで・・・くぅ~、その日は飲んだくれていました(笑))
結局、渡部とは、一度も水中で会いませんでした。何をしていたのでしょうか・・・

ミドリイシの産卵
ちょっと違う種類のサンゴも産卵していましたよ!!

興味から始まり、講義に続き、実際の産卵を通してみると
ダイビングや海の神秘の素晴らしさを改めて感じました。
ただ、それに伴うリスクを見つめないと、今問題になっている環境問題の1つとして、ダイビング活動自体が取上げられてしまうかもしれません。
いつか、皆さんにも安全に快適に、サンゴを傷つけない、産卵ツアーを提供できるように、僕らは努力していかなくてはなりませんね。

でも、楽しかったーーー!!!

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