タンクの違いは空気の違い。 エンリッチドエア ナイトロックス 検証ダイビング
はいさい!土門です。
さてさて EAN(ナイトロックス)についてここ数日 海日記を賑わせております。
こんな書き出しで始めるって事は そうなんです 今日は僕がナイトロックスで潜ってきたのです。
昨日は 調査ダイブで使用したレポートを武富君がしてくれていましたが 今日はマンツーマンのファンダイブです。
お客さんは ご自身のダイブコンピュータ(以後DC)をお持ちなので お客さんのDCとも 比べながら潜ってきました。
僕がつかっているDCはSUUNTのモスキート。いまや廃盤商品ですが自分で電池交換が出来るメリットに固執していまだに現役で使っています。実は同社のスパイダーも持っているのですがバッテリー切れになって 仕舞い込んだままになっちゃってます。意外と現場でいまだに見るDCなので まだもうチョットだけ使えるかな?とも思うのですが 今年ビーイズムからリリースされたDCがなんと 自分で電池交換できるのです。昨日のナイトロックスブログで武富君がアップしていたレンタル用の1台がそれ。電池寿命も長くて、丈夫。レンズ部はプラスチックじゃなくてガラスだし質感も高い。見れば見るほどほしくなる~~
って話は置いといて、今日の水中での使用感をレポートしましょう。
僕のDCが表示した水温は26度。まだまだ十分暖かいですね。 ナイトロックスモードに切り替えたモスキート(白)、エアモードのままのモスキート(青)、IQ700の3台を陸でのプランモードや水中での減圧不要限界を見比べたりしながら潜ってきました。
この2枚の写真は エントリー前に黒島北のプランを立てたときの物です。 水深21mに潜ろうと思ったら何分が限圧不要限界(NDL)なのか?という表示です。
左から酸素32%の場合は57分、ノーマルエアなら37分でDCが変わって酸素21%(ノーマルエアということ)で35分ですね。
もうこの時点で潜水時間の制限が伸びているのが分ります。減圧症の原因が窒素だということはダイバーの皆さんならご存知ですよね。
酸素(O2)濃度が高いということは相対的に窒素(N2)濃度が低いということ。
だから潜水時間が長く表示されるわけです。これは水中でも同じ。
潜り始めて6分後。ダイビングプロフィールにもよりますが まぁ この時点での差はこのくらいです。
潜水時間26分経過して 10m以浅に戻ってきたら 表示はこの通り。EANはどんだけ潜ってもOK。エアの場合は186分。
186分も潜らないけど・・・
砂地でのじっくりダイブもしたいなぁと思いつつDCのプランモードを使ってみてみると EANなら54分。
ノーマルだと34分。
当然の事ながらノーマルエアは水中でのんびりしているにも 残圧と窒素と両方見ないといけないですね。
ところでIQ700はどうかな?おお、36分の表示です。 ノーマルエアの場合は今回の組合せだと DCが違っていてもほとんど変わらないですね。
ウミガメを見てからのんびり砂地へと行ってみました。 リュウキュウベラギンポやテンスがすいすい気持ち良さそうに泳いでいました。
砂地って 隠れ上手な生き物が多いのでじっくり探したいのですが なかなかそれを許してくれない水深ですよね。
水深は約14m。潜水開始から28分が過ぎた頃の表示です。
ノーマルの二つがNDL27分とか30分って表示に対して なんとEANは90分!! この余裕は嬉しいですね♪
水中で心配事が1つ減ると その分確実に安全性は高まります。
疲労感が少ないということも 実感としてありますが(たぶん呼吸抵抗の違いだと思います)でも疲労感ってかなり 感覚的なものなので あえて今回は直接的なメリットをあげると
やはり、無減圧潜水時間の延長、反復潜水時の水面休息時間の短縮ということが言えると思います。
ダイビングのお客さんは飛行機を使って来沖する方がほぼ100%でしょう。少しでも窒素の蓄積を少なくすることが1日3本潜るスタイルが定着した 沖縄にはとっても向いていると思います。
PADIの規準によればアナライザー(酸素濃度分析器)での 酸素濃度の測り方を実際に体験する以外は座学のみでOKなEANのSP。
でも実際に使ってみないとね♪という事で12月には皆さんもナイトロックスを実体験できるコースを開催する予定になっていますので、乞うご期待!!