2009 年 1 月 27 日

スウィフト号のお正月休み(?)

はいさい。
昨日の夜、中国では春節で、民族の大移動が起きていると、色々なニュースで報じられていましたね。

春節とは旧歴のお正月の事。 中国と同じく沖縄の季節の行事は、旧暦で行われることが多く、お正月も例外ではありません。特に沖縄でウミンチュ(海人)と呼ばれる漁師さんたちにとってのお正月は地域に限らず、やっぱり、旧正月です。スウィフトの母港、嘉手納漁港でも、旧暦の1月2日にあたる今日は、ウミンチュの方々が今年の豊漁を祈って、朝から集まっていました。

さてさて、我がスウィフト号はというと、正月3が日はのんびり陸の上でお正月休みです。 というわけではないのですが、昨日から、海を離れて、しばしの休憩。

昨年の11月にも、エンジン等のオーバーホールや船底の汚れ落とし、塗装のし直しなどを行ったのですが、今回は、舵版に少し不具合があったための陸揚げとなりました。 春を迎えシーズンに入ると11月まで、ほぼ休みなく沖縄の海を駆けまわるスウィフト号。船の方向を決める大切な舵板には、十分な強度と微妙な形が要求されます。わずかな不具合も見逃すわけにはいきません。

舵板の作業の様子をご紹介しますね。
これがスウィフト号の舵板。大きいでしょう。右側の金色に見えるのがプロペラ。こちらも大きいですね。

まずは、古い塗装やグラスファイバーを剥がします。上の写真はすでに剥がし終わったところです。

赤っぽく見えるところは、塗装が残っている部分。右上のグレーの部分は塗装のみ剥がして、グラスファイバーが残っている部分。下側の黒い一番広い部分が最下層の鉄板が露出している部分です。

今回は、鉄板が露出している部分に新しく、グラスファイバーを貼り付けた後に、全体を微妙な形状に調整して塗装しなおします。舵板の仕上がりは、1mmの差が、船の航行に影響を与えるため、精密な作業が要求されます。

ここからは2日め(1/27)の写真

左の写真は、昨日と同じ部分を写したもの。

鉄板部分が、すっかりグラスファイバーに覆われて上の部分とほとんど同じに見えますよね。 いきなり、分厚く貼り付けるのではなく、少しずつ少しずつ重ね塗りするように貼り付けていくので、かなり重労働。さらに、細かいグラスファイバーの破片が体中にささってきます。 (書いてるだけで痒くなってきた)

渡辺だけ、妙にカッコイイ職人さんのように写ってますが、ちゃ~んと、水野と土門も作業してますよ。 土門は、最強のインフルエンザにやられてます(ウソです)。 でも、2回目の変声期を迎えたようにスゴイ声ですが、がんばってます。 水野は、土門の強力な風邪に蝕まれつつあるのに、本人だけ気づかずに元気そうに、作業してます。(今のところ・・・)
ローラーで細かいグラスファイバーを少しずつ重ね張りしているところです。

これからがミリ単位の精度を求められる、微妙な作業。。。ここは、指先の魔術師、水野と渡部の競演です。
この先、どんな風に舵版が仕上がって、リフレッシュしたスウィフトが海に帰っていくのか、楽しみですね。
続きはまたお知らせします。

おまけ映像

なんと、作業中のスウィフトの横で、急にブレーキが効かなくなった車が水没!!

と、思ったら水陸両用車のデモでした。 上の車の他にバスもあって、那覇新都心と宜野湾マリーナ間の陸上遊覧と宜野湾マリーナの海上遊覧ができるみたいです。
一度、お試しを・・・。

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