ハイタイ、山崎です。
さる七月吉日、沖縄にて、なんと水中結婚式がとりおこなわれました!
今日の海日記では、「メイキング」も含めて水中結婚式のお話をしたいと思います。
☆企画から準備まで・・・「水中ウェディングプランナー」山崎!?
ご存知のとおり、ブルーフィールドの通常ツアーには、「水中結婚式」というメニューはありません。
さかのぼれば、お話をいただいたのが1年ほど前。水野と相談に相談を重ね、いつもスウィフト号とブルーフィールドのファンでいてくださる新郎新婦の門出を是非、水中でお祝いしようということで、プランニングが始まりました。
・船はどうする?
・ブーケって水中で投げられる?
・そもそもウェディングドレスって沈むの、浮くの?
・どういう順番でエントリー・エグジットしよう?
・天候や海況が悪かったら?
・透明度が悪かったら?流れ、うねり、潮は?
などなど、安全上の問題も含め、水中結婚式ならではの難問が次々とでてきます。
今と思えば、心配性の山崎の取り越し苦労だった部分もありますが、なにしろ初めての「水中結婚式」。
チーム「結婚式」の武富、大谷、船長の水野とミーティングにミーティングを重ね・・・眠れない夜を過ごし・・・さてさてドラマの始まりです。
☆当日・・・リハーサル
使用したのは、ビーフラップ号!道中は揺れましたが無事ポイントにつき、リハーサルの始まりです。
新郎新婦と一緒にエントリーし、初の「ウェディングドレスを着た花嫁」とのダイビングです。
事前にチェックはしていましたが、よかった!ウェディングドレスはすんなりと沈んでくれました。
思ったより潜降は簡単。面白かったのは、普段はダイビングがとってもお上手な新婦ですが、今回ばかりは私に手を引かれ、「足を動かさない」「泳がない」ことに専念しなければなりませんでした。そう、フィンキックをしてしまうとドレスが絡まるのです。練習の甲斐あって、それもスムース!
カメラマンのジム、神父役のリンディと共に位置につき、式内容の練習と、新郎新婦の記念撮影。太陽も顔を出してくれ、まるでお二人を祝福しているようです。
式の内容は、日本語で用意したフリップカードを使います。しかし、リンディは日本語が読めないアメリカ人。その彼女が日本語のフリップカードを持っているのが、なんだか新鮮でした。裏には、リンディが順番を間違えないようにちゃんと英語も書きましたよ!
4月に、ブルーフィールドで一番乗りにエンリッチド・エアSPを取得したお二人、今回も「疲れを残さない」ためにナイトロックス32%を使用しての参加です。
その間、ライセンスをお持ちの参列者の方々はリフレッシュダイビング、体験ダイバーはスノーケルとダイビングなど、大谷・武富の二人と準備をしていました。
透明度もバツグンで、よかった!上の左の写真など、バックに水面に停泊しているビーフラップの影も見えますね。
☆まさに「涙涙の物語」・・・参列者のドラマ
ここで話は、少々時をさかのぼります。。。
そう、今回の水中結婚式には、参列者の方がいるのです。
そのうちの1名、新郎新婦のご友人には、涙涙のドラマがありました。
この水中結婚式に向けて、「是非ライセンスを取得して参加したい!」とオープンウォーター・ダイバーの講習のために彼女が来沖したのが4月。そのときには、 「シャワーを顔に浴びるのもコワイ」という水に対しての苦手意識も克服し、全てのスキルもマスターしたのですが、耳抜きに問題があり、どうしても5m以下まで 潜降できません。泣く泣くPSD(PADIスクーバダイバー)の認定となりました。
しかし!それでは納得のいかない性格の彼女。お医者様にも通い、今回は早めに沖縄入りし、大谷と一緒に頑張り、夢のオープンウォーターダイバー認定!
水が怖くてプールにジャイアント・ストライド・エントリーができなかった彼女が、立派にカメラ片手に残波でのファンダイビングも楽しめるほどに成長しました。
「涙涙」と申し上げましたが、担当の大谷いわく、認定のときには本当に「マスクの中に涙がたまっていた」そうですよ。それが式の数日前。。。
前回は山崎と渡部の担当でオープンウォーターを取得した、新婦の妹さんは、一年半ぶりのダイビング。この日のために地元の山形の温泉プールでリフレッシュダ イビングをしてきたそうです。もう一人、新郎新婦に誘われてダイビングを始めたお一人も同じぐらいブランクがありましたが、スケジュールの関係上、なんと式当日にリフレッシュダイビングですべりこみセーフ。 こう考えてみると、皆さん新郎新婦に誘われて、ダイビングをブルーフィールドで始めてくださっているんですよね。嬉しいことです。
残るは、なんと!今回水中結婚式が「初めてのダイビング」となる、体験ダイビングの4名。
慣れないボートで、特に新婦のもう一人の妹さん(三人姉妹なのです)はひどい船酔いにも見舞われましたが、「根性で」2本のダイビングを頑張り、これで三姉妹が水中で揃うことができました。
そう、普段、私達はダイビングには「頑張ろう」とか「根性」なんて言葉は使わないようにしています。何故ならダイビングは「無理」をすべきスポーツではないからなのです。
しかし、今回の水中結婚式には、参列者の頑張りがすごく見え、それが新郎新婦への友情であり姉妹愛であり、素晴らしい式をつくったように思います。
☆式本番
かわいらしいオードブルのお昼ごはん休憩をはさみ、さて、スタッフに緊張感が走ります。
失敗はできない、式本番です。新郎新婦は衣装の上に器材を背負い、エントリーの準備万端!
と、同時に、まるで打ち合わせしていたかのように、スウィフト号が静かにポイントに入ってくるではありませんか!
スウィフト号の船上にいたお客様からは「ヒューヒュー!」と祝福の嵐!カメラのシャッターがパチパチパチーっと切られています。式本番に向け、ムードは高まります!
新郎、エントリー!そして新婦はドレスをたくしあげながら、ジャイアント・エントリー(笑)!
ファンダイバー、体験ダイバー、ちょっと時間差があったので内心ドキドキしましたが、安全にエントリーし、位置につきます。
今まで一緒に頑張ってきた皆さんと、特に新婦の三人姉妹が全て揃ったことが、とっても感慨深かったです!
皆が見守る中・・・
1.誓いの言葉
2.指輪の交換
そして・・・
3.誓いのキス!
「リハーサルのときのほうが長かった」という意見もありましたが。。。
4.祝福のバブルシャワー!
みんなでオクトパスからフリーフローさせて、祝福しました☆
そんな式の一部始終は、水野が水中ビデオで記録しましたよ!みんなで見るのが楽しみです!
式が進行している中、スウィフト号からエントリーした五十嵐チームが近くを通り、皆さん、水中で祝福してくださいました♪
そして、参列者の皆さんが退場(エグジット)したあと、もう少し水中で新郎新婦は撮影をし、冒頭の写真のようにお二人で泳いだりもし・・・そう、ここで水中部分を延長したのには、理由があったのです。
新郎新婦がエグジットすると、なんと、参列者の皆さんからの、シャンペンシャワーの贈り物!
これはとってもよかったですよ!
なんていったって、船のハシゴにつかまって、まだ体は海の中なのに、とってもおいしそうな、お酒のにおいがするんです!
帰りの船上は、みなさんゆっくりお昼寝されていました。
通常の陸の結婚式だけでも、新郎新婦は準備に奔走して大変。最後のハイライト、水中結婚式を挙げ、「ホッとした」感がありましたね。
ブルーフィールドのスタッフも、安全に、楽しく、水中結婚式を挙げられて、普段とは一味も二味も違った達成感がありました。
☆アキエさん、タカエさん
三姉妹が水中で揃ったのが、すっごく嬉しかったです。
今度は、もっと時間をかけて沖縄の海をご案内しますね♪
☆ヒロキくん、チサトちゃん
初めてのダイビングが水中結婚式!またゆっくり遊びにきてね♪
☆ノゾミさん・・・今回のMVP?
負けん気と努力に、スタッフ一同から拍手です。
忘れないうちに、潜りにきてくださいね♪
☆ケンタロウさん
限られたスケジュールでしたが、楽しめましたか?
次はステップアップしましょうね♪目指すはお母様を超えること!?
☆Branson,
Thank you for coming out with us!
Hope to show you more of the Okinawa’s ocean next time!
☆Lindy & Jim,
Thank you very much for officiating the ceremony!
I think we did a good job although everything was ‘first time’ experience!
Let’s do this more often !?
☆ヒロエさん、トシさん、おめでとうございます!!
至らぬ点も多々あったと思いますが、ご満足いただけたでしょうか?
次はPMB(笑)?DPV?さらに未知なる水中世界を楽しんでいきましょうね♪
ブルーフィールド、スタッフ一同より心をこめて、
「末永くお幸せに」!