2011 年 1 月 28 日

屋久島から沖縄を目指して~ 《新艇回航紀-完結編》

Filed under: ビーフラップ,ブルーフィールドのお話 — admin @ 3:44 PM

ハイタイ、山崎です。

早いもので一月ももうすぐ終わりですね。皆さんいかがお過ごしですか?
さてさて、最近の海日記は山崎ばっかり書いているけれど、他のスタッフはどうしているのーと思われている方もいらっしゃるかも知れません。

というわけで、最近のブルーフィールドの近況をご報告させていただきますね♪
潜るメニューが少ない日は、船をピカピカに磨いたり、エンジンやコンプレッサーの掃除をしたり。
そして、ここ数日は水野、土門、柏淵は出張に行ってたりしていました。
出張日程の中で土門、水野は、PADIのビジネスシンポジウムに参加。
なんと全国500店舗あると言われるPADIダイブセンターの中から、ブルーフィールドはカスタマー・サポート賞」(新しいダイバーの育成とともに、お客様の様々な楽しみ方のニーズにお応えするPADI継続教育/スペシャルティー・コースの開催を安定的に提供したお店)で表彰されました♪

これもひとえに お客様みなさんのおかげです!
とっても、とっても嬉しいです。
これからも安全・快適で楽しいダイビングを皆様に提供しつつ 我々も楽しみ、更に多くの笑顔に出会えるように精進したいと思います。

PADIビジネスシンポジウム 表彰式にて PADIワールドワイド ドリュー・リチャードソン社長と。

次に・・・

ここ1ヶ月よく聞かれた質問「新艇は到着したの?」にお答えしたいと思います。
「はい!無事についております」
しかし、到着したら燃え尽きてしまうんじゃないかという私たちの心配をよそに、水野船長、早速翌日から改造に取り掛かったり、最終日の模様をお伝えする間もなく年末年始になってしまったという訳なのです。
それでは、ビーフラップ号到着の様子を、待っていた私たちの目線からお届けします。

屋久島から沖縄を目指して~ 《新艇回航紀-完結編》

さてさて、淡路島から沖縄までの1200キロを超える回航。終盤にさしかかってきました。

2011年12月18日(金) 回航9日目

おさらいすると(笑)、前日、途中参加の強力な助っ人クルー、大谷を迎えて、ビーフラップ号は鹿児島は志布志の港を出発し、ついに屋久島に入りました。
大谷は、ビーフラップ号の回航に関しては、同行はしない予定でしたが、実は「淡路島から沖縄までの寄港できる港情報を調べる」係だったのです。
たとえば、地図の上での港の場所はもちろん、水補給や給油がしやすい港なのか、他船が「寄港」するのを歓迎してくれる港なのか。近くにコンビニやスーパーはあるのか?緊急時の連絡先は?といったような情報です。ですから、眉毛をへの字に曲げて海図とにらめっこしていた水野と並んで、一足先に「回航シミュレーション」をしていたのは大谷だったかもしれません。スケジュール調整の都合で全部は行けなかったけれど、一番大切な最後の部分に参加できてよかったですね♪

kaikoukiさて、屋久島から沖縄本島。地図上で見ると、600キロほど。
だいぶ近づいてきたといっても、まだまだありますね。
普段の慶良間諸島までが片道約40キロ。それをスウィフトで1時間。その、15倍です!
そして、ここから先は、携帯電話は通じません。「緊急用で衛星電話借りたからねー」という水野の連絡に、待っている側も気が引き締まります。
黒潮が走る海。しかも前々日まではかなり時化ていたという情報。

当然、今日は帰ってこないと思っていました。きっとトカラ列島や奄美大島に寄り道したりとか。。。
このあたりは、トカラ列島、奄美大島、ニュースで話題になった徳之島、それからダイビングも有名な沖永良部、与論島。

しかし、夕方、試しに水野の携帯電話にかけてみたら、通じるではありませんか!
「もう伊是名あたりまできたよー、今日帰ることにしたー!」とのこと。
どうやら、土日にさしかかると現地での給油の手配や、もろもろ大変なので、海況がよいうちに突っ走ってしまうことにしたようです。

あとから聞くと、伊江島のあたりで、UFOを見たとか見ないとか。
もう回航の疲れで幻覚が見えていたとしか思えません(?)

到着予定時刻が23時すぎ。
店で待機している渡部・土門・柏淵も、一度は家に帰った五十嵐や山崎も戻ってきて、待ち受けます。
そこで、渡部に「残波岬の灯台が見えたよー」との電話が。なんだか、携帯電話で普通に話ができることや、耳慣れない地名じゃなくて「残波岬」なんて言われることが、「ついに帰ってきたんだなぁ」と実感させます。あともう少し!

夜も更けた嘉手納漁港で、みんなでささやかに「ペンライト」と振ってお出迎え。
そこに、夜間航行灯をつけた明るいビーフラップ号がゆっくり入港してきます。
大きいし、なんといっても音が違う!
下の写真、ちょっと暗いですが、入港してきたビーフラップが見えますか?
pc180240
接岸の瞬間です。スタッフに緊張が走ります。

いつもの、私たちの自慢の、大好きなスウィフト号が、小さく見えます!
ビーフラップ号のほうがデッキが高いんですよね。実は長さはほとんど変わりません。
なんだか、接岸した瞬間は、圧倒されて、目頭が熱くなりました。1200キロの航海ですよー。

降りてきた水野は、疲れも見せずに、むしろ少し興奮気味。みんなで囲んで、質問攻め。そして記念写真も撮りましたよ!

今回の回航のヒーローたち。 みんなで記念写真。

なんといっても、怪我もなく、無事に帰ってきて、よかった!
そして、大きなカタマラン(双胴船)のビーフラップ号、カーペットの敷かれたキャビン、キッチンに、ウッドデッキ。
これを使ってどんなダイビングをしようか、想像が膨らみます。

新ビーフラップ号 (沖縄 ダイビング) スウィフト号も今まで以上に可愛がってくださいね。

そろそろ、今年度の「渡名喜・粟国ツアー」の予定も出てきそうです。
新艇ビーフラップ号を使ったダイビングツアーも、発表していきますので、楽しみにしていてくださいね。

***ビーフラップ回航紀 バックナンバー***

遠路はるばる淡路島から沖縄へ  ビーフラップ廻航記 《新艇回航紀-8日め》

ビーフラップ 世界遺産の島へ 《新艇回航紀-8日め》

志布志の一日 《新艇回航紀-7日め》

ビーフラップ 志布志港にて足止め中 《新艇回航紀-6日め》

ビーフラップ 宮崎港→志布志港 《新艇回航紀-5日め》

ビーフラップ足止め・・!! 残念。今夜も宮崎。《新艇回航紀-4日め》

沖縄に向けて出発!!  目指せ種子島! 《新艇回航紀-3日め》

沖縄に向けて出発!!  土佐清水では・・・ 《新艇回航紀-2日め》

沖縄に向けて出発!!  遠く淡路島から 《新艇回航紀》

コメントはまだありません

No comments yet.

RSS feed for comments on this post.

Sorry, the comment form is closed at this time.

HTML convert time: 0.384 sec. Copyright (C) 1998-2008 Bluefield co;ltd All Rights Reserved