2010 年 8 月 17 日

取材3日目  USSエモンズ

はいさい!土門です。

取材も3日目。派手な恰好の「和尚」は実はインストラクター資格も持っている1500本以上潜っている筋金入りのダイバー!
本数も「多分このくらい」って感覚で言っているんだと思いますが、ここ1ヶ月間ず~~~っと潜っているって話なので本数のほうは2ヶ月に150本位のペースで増えているんじゃないでしょうか。

そんな バリバリの現役ダイバーですから、「取材でエモンズに潜りたい」って話になった時にも 「問題ないでしょ」的な雰囲気になったブルーフィールドですが、行きたい場所が「USS エモンズ」と来たら やっぱり慎重にならざるを得ません。 過去の海日記をご覧頂けば分かるように 初日はチービシ&黒島。2日目は渡名喜。で、いよいよ本日エモンズに向かったのでした。

ショップ集合は7:15。
高速無料化の影響で例年とは違った込み具合を見せている道路事情も考慮し、少し早めの集合。北部に向かってひた走りました。
所々の混雑にドキドキしながら 今帰仁に到着したのは9時ちょっとすぎ。前回のときは7:30に出発して8:40に到着したので結構余裕じゃん?なんて思っていたのですが約束の時間をややオーバーしちゃっていました。

大急ぎで準備をして出航!

ドキドキしながら移動中

今回は水面も穏やかで船もほとんど揺れません♪
古宇利島を見ながら移動すること約半時。水面に浮かぶブイに到着。

ギャフでブイをとり、船を固定して見たら

今日も良い感じで流れています

小潮にもかかわらず この流れですか?ってちょっと頭をよぎりました(笑)
出航までは初めて潜るポイントへの期待感もあいまって テンション高めだった和尚もさすがに 黒島北の時の様なおちゃらけモードではなく 真剣な表情です。


時期も時期。お盆ですから神妙な気分にもなります。

僕も取材という事を自分の中で言い訳に使ってみたりして。
遊びじゃないんですよって。

戦争特番などもTVでやっているし、あの戦争のリアルがここには有るのです。


潜行して行くと透明度は20m弱。だんだん見えてくる船体に 改めてでかい!と感じます。

全長100m以上!
戦没者名を記したプレート側のブイから潜降。

プレートプレートを撮影する和尚

船首側をぐるっと回ってまたブイから浮上するというシンプルなルートですが最大水深は40m。
RDPでの潜水可能時間は9分です。

船首から
もちろんマルチレベルのプランニングでもう少し長く潜りますが、それでも船の周りにいられる時間は12~13分。あとはゆっくり時間を掛けての浮上と安全停止です。

残圧に関しては3人とも現役のプロダイバーなので心配も問題も無かったのですが 万全の準備をして潜るべきなのがディープダイビングの心得。
しかも今日は2本とも エモンズに入る予定だし、昨日までも複数ダイブしているし、って事で念のために安全停止はエンリッチドエアを使ってみました。酸素濃度が濃いほうが幾分窒素の洗い出し効果も高いかなって。テクニカルダイビングの世界では酸素減圧という方法もありますが、僕たちはそこまでのトレーニングも受けていないし、それ用の器材も無いので今、僕たちが入手できる最善の物を準備してのダイビングなのでした。

安全停止

昼休憩を挟んでの2本目。
次はプロペラシャフトから伸びてきているブイです。船尾には大きな穴が開いていて艦の中が見えるのですが さすがにちょっと怖い気が。

言葉を失います
おとなしくぐるーっと周って来ようと思ったら 和尚が突然流れに乗って泳ぎ去っていくではないですか。「なんか見つけたかな?」と思ったのもつかの間。視界から消えてゆく和尚・・・
今いる場所は水深33m。窒素酔いも十分考えられるこの水深でのこの行動は ちょっとドキリ。遠くに泡が見えているのでそのままロストという事は無いけれどやっぱり心配で見に行っちゃいました。後で聞いたら「やっぱり全体を見たかったんだも~ん」→もう少しちゃんとしたやり取りでしたが、そこは海日記。ちょっとアレンジさせてくださいm(__)m

ダイブコンピュータを常にチェックしている和尚。さすが!移動しながらもDCをチェック

こうして エモンズの全体をカメラに収めた「和尚」と共に再び ブイから浮上。本日の2ダイブを終えたのでした。

浮上中
いや~~大迫力の沈船ダイビング。
えも言われぬ存在感を放つその姿は 是非一度は見て欲しいと思います。

一方で、このポイントを安全に快適に潜るにはそれなりにスキルが必要なのも事実。
ショップさんによってはテクニカルダイブの手法を使う所もありますし、どんなベテランでも窒素酔いの可能性はついて周ります。もちろんちょっとルールを破ったらそこはとてつもなく大きなリスクと背中合わせの世界。ガイドとしてもお客さんとの信頼関係を構築してからじゃないと 怖いポイントでもあります。

基本的なルールとマナーをしっかり守り、さらにスキルを磨いて いつかはエモンズへ!

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