2010 年 8 月 17 日

取材3日目  USSエモンズ

はいさい!土門です。

取材も3日目。派手な恰好の「和尚」は実はインストラクター資格も持っている1500本以上潜っている筋金入りのダイバー!
本数も「多分このくらい」って感覚で言っているんだと思いますが、ここ1ヶ月間ず~~~っと潜っているって話なので本数のほうは2ヶ月に150本位のペースで増えているんじゃないでしょうか。

そんな バリバリの現役ダイバーですから、「取材でエモンズに潜りたい」って話になった時にも 「問題ないでしょ」的な雰囲気になったブルーフィールドですが、行きたい場所が「USS エモンズ」と来たら やっぱり慎重にならざるを得ません。 過去の海日記をご覧頂けば分かるように 初日はチービシ&黒島。2日目は渡名喜。で、いよいよ本日エモンズに向かったのでした。

ショップ集合は7:15。
高速無料化の影響で例年とは違った込み具合を見せている道路事情も考慮し、少し早めの集合。北部に向かってひた走りました。
所々の混雑にドキドキしながら 今帰仁に到着したのは9時ちょっとすぎ。前回のときは7:30に出発して8:40に到着したので結構余裕じゃん?なんて思っていたのですが約束の時間をややオーバーしちゃっていました。

大急ぎで準備をして出航!

ドキドキしながら移動中

今回は水面も穏やかで船もほとんど揺れません♪
古宇利島を見ながら移動すること約半時。水面に浮かぶブイに到着。

ギャフでブイをとり、船を固定して見たら

今日も良い感じで流れています

小潮にもかかわらず この流れですか?ってちょっと頭をよぎりました(笑)
出航までは初めて潜るポイントへの期待感もあいまって テンション高めだった和尚もさすがに 黒島北の時の様なおちゃらけモードではなく 真剣な表情です。


時期も時期。お盆ですから神妙な気分にもなります。

僕も取材という事を自分の中で言い訳に使ってみたりして。
遊びじゃないんですよって。

戦争特番などもTVでやっているし、あの戦争のリアルがここには有るのです。


潜行して行くと透明度は20m弱。だんだん見えてくる船体に 改めてでかい!と感じます。

全長100m以上!
戦没者名を記したプレート側のブイから潜降。

プレートプレートを撮影する和尚

船首側をぐるっと回ってまたブイから浮上するというシンプルなルートですが最大水深は40m。
RDPでの潜水可能時間は9分です。

船首から
もちろんマルチレベルのプランニングでもう少し長く潜りますが、それでも船の周りにいられる時間は12~13分。あとはゆっくり時間を掛けての浮上と安全停止です。

残圧に関しては3人とも現役のプロダイバーなので心配も問題も無かったのですが 万全の準備をして潜るべきなのがディープダイビングの心得。
しかも今日は2本とも エモンズに入る予定だし、昨日までも複数ダイブしているし、って事で念のために安全停止はエンリッチドエアを使ってみました。酸素濃度が濃いほうが幾分窒素の洗い出し効果も高いかなって。テクニカルダイビングの世界では酸素減圧という方法もありますが、僕たちはそこまでのトレーニングも受けていないし、それ用の器材も無いので今、僕たちが入手できる最善の物を準備してのダイビングなのでした。

安全停止

昼休憩を挟んでの2本目。
次はプロペラシャフトから伸びてきているブイです。船尾には大きな穴が開いていて艦の中が見えるのですが さすがにちょっと怖い気が。

言葉を失います
おとなしくぐるーっと周って来ようと思ったら 和尚が突然流れに乗って泳ぎ去っていくではないですか。「なんか見つけたかな?」と思ったのもつかの間。視界から消えてゆく和尚・・・
今いる場所は水深33m。窒素酔いも十分考えられるこの水深でのこの行動は ちょっとドキリ。遠くに泡が見えているのでそのままロストという事は無いけれどやっぱり心配で見に行っちゃいました。後で聞いたら「やっぱり全体を見たかったんだも~ん」→もう少しちゃんとしたやり取りでしたが、そこは海日記。ちょっとアレンジさせてくださいm(__)m

ダイブコンピュータを常にチェックしている和尚。さすが!移動しながらもDCをチェック

こうして エモンズの全体をカメラに収めた「和尚」と共に再び ブイから浮上。本日の2ダイブを終えたのでした。

浮上中
いや~~大迫力の沈船ダイビング。
えも言われぬ存在感を放つその姿は 是非一度は見て欲しいと思います。

一方で、このポイントを安全に快適に潜るにはそれなりにスキルが必要なのも事実。
ショップさんによってはテクニカルダイブの手法を使う所もありますし、どんなベテランでも窒素酔いの可能性はついて周ります。もちろんちょっとルールを破ったらそこはとてつもなく大きなリスクと背中合わせの世界。ガイドとしてもお客さんとの信頼関係を構築してからじゃないと 怖いポイントでもあります。

基本的なルールとマナーをしっかり守り、さらにスキルを磨いて いつかはエモンズへ!

2010 年 5 月 12 日

沖縄本島で沈船ダイビング

Filed under: エモンズ,未分類 — admin @ 10:48 PM

はいさい、五十嵐です!
今日の沖縄は高気圧に覆われ梅雨も一休みでした!
そして今日は土門、五十嵐でUSSエモンズへ調査ダイビングへ行ってきましたよ!
場所は、沖縄本島の北部に位置する今帰仁村の古宇利島沖に沈んでいます。

結構 遠いです。ちゅら海水族館よりちょっと北かな。
USSエモンズについては以前にブログでアップしているのでこちらをご覧下さい。

船首側と船尾側にブイがついていてそれを指標に潜降していきます。この時点では まだ船体は見えてきません。でもテンションは上がってきます!
そして20mくらい・・・徐々に見えてきました!
60年以上たった今も大きくその姿を残していて圧倒されました。

USSエモンズ綺麗に残ってますね

船尾側へ行けば戦艦のプロペラがまだはっきりとわかり、近づいてみてもプロペラ一枚が人間よりも大きいから大迫力です!大きさを実感するのもいいですね!
船の大きさが大きいので少しはなれてみても迫力があります。

水底には砲弾も残っており、砲弾の横には見たことの無い大きさのイソバナが咲いていましたよ!
でも 魅力的なものがたくさんあるからこそ、「うっかり」って事の無いように しっかりしたプランとそれを実行できるスキルも重要です。

エモンズのプロペラ 砲弾

船首側のブイの下にはプレートが置いてあり、戦没者の名前が彫られております。
そのプレートを見ると、ここであった出来事に少しだけ触れることが出来たような気がしました。
船首側にある砲台を見てきたり、本日の調査も順調に終えることが出来ました。
2ダイブして なんとか全体を見ることが出来ましたが、じっくり見たい場所もまだまだたくさん 残っています。

砲台砲台プレート

ここUSSエモンズで2ダイブしてから、8時間経った今でも こうして書いているとわくわくした気持ちになります。何度も潜って戦艦全体を見て回りたくなりましたよ。
以前のブログを見られた方にはもう気付いているかもしれませんが、ここはいろいろな意味で深いポイントです。

文字通り30mから40mの間で戦艦が沈んでいますので、潜るためにはディープスペシャルティのノウハウと知識が必須でしょう。
更に、ただ単にSP資格を整えれば良いかというとそうではなく、エアー持ちのよさも求められます。
(深いということはエアーの消費も早いですよね)
それからPPBスペシャルティで中性浮力の事をしっかりと学んでおくとよりいいです。
何故って綺麗に形はありますが、錆びていてもろくなっているので、ふれてしまうと破損させてしまったり、ウエットスーツに触れてしまっても汚れは落ちにくいですよ!
発見されたのは2001年ですが、これまで綺麗な形を維持しながらたくさんの人がダイビングをしてきて、これからもたくさんの人が潜れるようなポイントであるには水中マナーも必要でしょう!
ボートの事も詳しく理解してることや、流れも出ることがありますのでドリフトダイビングができるだけではなく、ドリフトダイビングをする上で何に気をつけるのかを詳しく知っていることも重要になります。
他にも保険の加入をお勧めします。
こんなに色々と書いてしまいまうと大変だなと思うかもしれませんが、楽しく安全に潜るには正しい知識が必要な事であります。
僕たちのお店では各スペシャルティのコースを開催しておりますので、自社ボートに乗って色々な経験と知識を身に付けて皆さんとUSSエモンズを楽しみましょう!

2009 年 9 月 11 日

アメリカンな一日!USSエモンズ沈船ダイビング。

ハイタイ、山崎です。

今日はなんとも変わった一日でした。
渡部・山崎チームは早起きして一路、北部へ。
大宜味村の塩屋漁港から、珍しくアメリカ人船長Chuckさんのボートで、USSエモンズでの沈船ダイビングへ出発です!

エモンズへは、今年の春に武富がスペシャルツアーでも行っていますが、もう一度ご紹介(スペシャルツアーの模様はこちら)。

USSエモンズ全体像 いざ出航!(沖縄本島 USSエモンズ)

USSエモンズとは、第二次世界大戦中に沈んだ戦艦で、リクリエーショナルダイビングで潜ることのできる限界ギリギリの40mに眠っています。姉妹艇であるUSSロッドマンが神風特攻隊の攻撃を受けていたのを援護する中、自らも5機の神風の攻撃を受けました。1945年4月7日、大きな痛手を受けたエモンズは、中に残っていた負傷者米軍60名と5名の日本軍を載せたまま、米軍自らの手によって古宇利島沖に沈められたのです。

左上は、沖縄戦の米軍側の遺族の会の依頼を受けて水中写真という手段で記録を残しているJimさんによるものです。
全長が90mと長いエモンズ。この写真は深度20mぐらいから、何枚も写真を撮ったものをつなげて全体図を作ったものです。一番左のほう、エモンズの船体に大きな穴が開いているのがわかるでしょうか?これが5機目の神風による攻撃のあとだということです。

この写真と、遺族や生き残ったエモンズ船員の証言をもとに作ったレイアウト図を見ながら、Chuck船長によるブリーフィングを受けました。さてさて、元気なアメリカ人船長や、アメリカ人水中写真家やビデオグラファーに囲まれ、一日の始まりです。英語が飛び交い、みな、「海外に潜りにきたみたい!?」と、いつもと違った雰囲気です。

ベタ凪!(沖縄本島 USSエモンズ)

エモンズは、沖合いでのダイビングなので、海況をかなり選びます。朝の渡部氏の心配をよそに、出航してみたら、ベタ凪。鏡のような水面です。英語でいうと、「It’s gorgeous!」とか「Beautiful!」なんていう海況です。流れもあまりなく、透明度も最高!

わくわくしながら潜降 (沖縄本島 USSエモンズ)

潜降ロープづたいに潜っていくと、エモンズの船体が見えてくると同時にツバメウオの群れが私達ダイバーを出迎えてくれます。あっという間に30m越えの深さ。無限圧限界の範囲内で潜るため、ダイブコンピューターの指示とにらめっこしながら慎重に潜ります。透明度がとってもよいので、20mぐらいの深さからでもかなり船体が見渡せ、その大きさに圧倒されます。

沖縄本島 USSエモンズ 海底に横たわる沈船エモンズ

ダイバーと比べると、その船体がいかに大きいかわかるかと思います。深いし、1本でじっくり見られる範囲は限られます。上の写真右は、魚雷を引っ掛けて浮き上がらせ、破壊するための装置の一部。下の写真(左)はプロペラ。その羽の一つ一つが、ダイバー一人よりも大きいぐらい。普段見慣れているボートのプロペラとはスケールが違います。なにせ、「戦艦」ですからね!

エモンズのプロペラ! 安全停止バー (緊急減圧のためのレギュレーターつき)

☆☆ USSエモンズ・ダイビング 豆知識 ☆☆

上の写真(右)は、安全停止用のバー。Chuck船長の船には、エモンズという特殊な環境でディープ・ダイビングをするダイバーをサポートするための設備がたくさん備わっています。
これはその一つで、船上から深度5mのところにバーを降ろしてあります。安全停止中には、潜降ロープだけでなく、このバーを使うこともできます。時に流れが強くなる場所ならではですね。

さらに、バーの右端にあるホースから三つレギュレーターが出ているのが分かるでしょうか?これは、船上に36%のナイトロックス(エンリッチドエアー)のタンクが設置されていて、そこから長いホースが海中に下ろされ、その先にセカンドステージが三つ枝分かれしているのです。あくまで「緊急時用」ですが、3人のダイバーまで、万が一自分のタンクのエアーが少なくなった時点でも、安全停止を省略することなくダイビングを安全に終えることができるのです。船には、さらに緊急用の酸素タンクが3本も搭載されています。Chuck船長は自分自身もテクニカル・ダイビングを教えるインストラクター。頼もしいですね。日本語はあんまりできなくて、頑張ってしゃべると「うちの子供たちはウーマク(やんちゃ)だ~」とか沖縄方言が出てくる不思議な感じでしたが!

今日は、古宇利島に寄って長めのランチタイム(兼水面休息時間)をとり、午前1本・午後1本の合計2本。
通常私達がダイビングのときに用意するお茶に加えて、Chuck船長は大きなクーラーボックス二つに、レモネード、コーラ、果汁フレーバーつきのミネラルウォーター、果物ジュースなどたくさんの飲み物を用意してくれていました。それにアメリカのスナック菓子も、これでもかってくらいたくさん!フレンドリーでサービス精神旺盛なクルーに囲まれ、楽しい一日になりましたね。

戦没者の名前が刻まれたメモリアルプレートを前に。 集合写真 (左後方が写真家のJim、真ん中がChuck船長)

最後に・・・

Jimさんは、機会あるごとにUSSエモンズに潜り、その姿を水中写真におさめています。
大海原に沈んでから、64年。流れがでるポイントでもあるし、沖縄は台風も来ます。私達はそこまで冒険しませんが、テクニカル・ダイバーでレックダイビングの経験やトライミックスの資格を持ったダイバーたちは、エモンズの船体内に入ることもあります。その際に出た泡でさえも、鉄でできた船体に影響を及ぼします。毎年、劣化して崩れる部分もあり、刻々と姿を変えていくエモンズの記録をとって行くこと、それから他にも沖縄戦で沈んだ船を見つけていくことをライフワークにしているそうです。ぜひ、Jimさんの写真のページもご覧下さい。

2009年4月7日の慰霊イベントダイビングの模様(Jimさんの写真)

2009 年 5 月 21 日

沖縄本島最高ツアー♪辺戸岬&エモンズ!!

おまたせしましたー!!ってそんなに待っていない???
辺戸&エモンズツアー報告
パート②です♪

☆16日
備瀬での早起きは本当に気持ちよい♪
いつもよりワクワク感が抑えきれずに、早めの起床でした。


ではでは沖縄本島最北端の辺戸岬へ出発です。!!
何が良いって、本部泊なので、朝が早くなくてよかったですね~。

ちなみにこれは水中です。透明度が良すぎて、ハレーションは一切おきません!!

ちなみにこれは水中です。透明度が良すぎて、ハレーションは一切おきません!!

①辺戸キャニオン
②辺戸ドーム
③フタガミ岩
みんなの頭の中は、ドームのことでいっぱいでした・・・
しかーし、それ以上にインパクトのあるポイント揃いでした!!
ちなみに僕のお勧めは“フタガミ岩”♪
RED October氏は“キャニオン”がお気に入りだったようですよ~。
本当にワイドな地形&濃い魚影でしたが、それだけではありません!!
フリソデエビにも会えましたよ~♪

ほど良い流れが、気持ち良かった~!!

ほど良い流れが、気持ち良かった~!!

まさか出会えるとは・・・ちっちゃくて可愛かった~♪

まさか出会えるとは・・・ちっちゃくて可愛かった~♪

夕ご飯は、ピザです♪
高台にあるとても景色がキレイなところでした。
ピザも美味い!!

縁側にて・・・ロケーション抜群♪

縁側にて・・・ロケーション抜群♪

なにより、皆で一緒に日が沈む週間を共有して見れた事が、一番癒されました♪

高台から、夕日が沈む瞬間。そこにいる人全員の気持ちが癒されたでしょう。みんなボ~と眺めていました。

高台から、夕日が沈む瞬間。そこにいる人全員の気持ちが癒されたでしょう。みんなボ~と眺めていました。

陸の歴史も堪能しよう!!と思ったのですが、5時にて閉館していました・・・(汗)

陸の歴史も堪能しよう!!と思ったのですが、5時にて閉館していました・・・(汗)

☆17日
でーは、やってきました!!
エモンズ!!
しかし、トラブルが・・・
『ブイが切られて、潜れないかも・・・』
なんて連絡が・・・心の中では、相当凹みましたね~・・・メインイベントが・・・
伊江島方面への変更も考えなければならない状況に・・・
それでも、皆の強い意志により、少ないチャンスに賭けて、出航しましたー!!

すると他の船も捜しに来ていたので、あっさり到着♪
でも潜れることがわかった時は、歓声をあげてしまいましたー!!
まずは一安心でした♪

水面に流れあり!
そして、設定最大深度は36m!
ワクワクもしますが、緊張感も高まります。
非情に高いスキルを求められるダイビングとなります。
しかし、その先にはこれ以上にないダイナミックな海が・・・
水底にエモンズの船体が見えた時は言葉にできないほどの衝撃が僕らに走りましたねー!!


ちなみに
エモンズの紹介をもう一度
エモンズの紹介のブログに登場していただいたジムさんからいただきました。

『USSエモンズ – 最後の二日間』
1945年4月6日、米海軍掃海艇であるUSSエモンズ (USS Emmons)とUSSロッドマン(USS Rodman)は沖縄本島沿岸の哨戒の任務に当たっていた。午後3時ごろ、沖縄より北の方角から日本軍の戦闘機の大群が飛来しはじめ、それから長く時間をおかずにロッドマンに神風特攻隊の攻撃が始まった。エモンズは、特攻隊により重大な打撃を受け黒煙を噴き始めたロッドマンの周囲を回りながら防御の体制をとり、それから数時間、対空兵器を用いて応戦していた。しかし、上空を飛び回り突撃してくる日本軍の戦闘機の多さと、その何者をも恐れない勇敢さに圧倒され、弾薬もつきてきたところで、エモンズは5機の神風特攻隊の攻撃を受けてしまう。その間、約2分間であったと伝えられている。
舵がきかなくなり、船の甲板の上にも下にも火が燃え広がるにつれ、手持ちの弾薬にも引火してゆき、エモンズの乗組員はこれ以上状態の収拾がつかないと判断した。この戦闘により、60名の乗組員が行方不明、77名が負傷し、その他の乗組員はエモンズを離れることになった。エモンズの残骸には、今でも救出にきたボートをつないだ大きな太いロープが残っている。
あくる日の4月7日、大きな損傷を受けたエモンズの船体は、沿岸部に漂着するのを防ぐため、米軍自らの手により、沈められた。古宇利島沖に沈むその船体の中には、60名のアメリカ人、そして少なくとも5名の日本人パイロットが今でも眠っている。
文責:Jim Winter
翻訳:山﨑 美穂

只の沈船ではありません。歴史的にも深い意味のある1ダイブとなりました。
言葉になりませんでしたね。
水面はながれていましたが、水中は穏やか♪
のんびりと楽しむことが出来ました。
エモンズに付いていたウミウシを発見し、嬉しそうにガイドしましたが、完全に無視されたことは言うまでもありませんね。
水深と残圧に注意しながら、船体を眺めます。
残念ながら、船が大きすぎて、1本では船体の全貌を見渡すことはできませんでした。

午後は、古宇利島のポイントへ。普段は来ないよな~なんて思いながらエントリー♪そこは、打って変わってマクロ天国でした。イエロージョーに、オランウータンクラブ、見たことのないカクレエビの仲間etc盛り上がりましたよ♪

あまりにも、濃~い3日間だったので、全ては書ききれません(汗)
申し訳ございません!!参加者から見れば、あの事は?この事は?と思うかもしれませんね~。
また、次回開催のときやお店で詳しくお話できたらいいですね~♪

2009 年 5 月 19 日

沖縄本島最高ツアー!!辺戸岬&エモンズ行ってきましたー!!

ハイサイ!武富です。
私が沖縄本島最高ツアーと自負する、辺戸&エモンズツアー行ってまいりました。
日程は5月15日から17日までの3日間。
ガッツリとディープな沖縄を海も陸も堪能してきましたよー♪
何事もなく!?無事修了。ありがとうございました!!

☆ツアーブログ三部作のパート①

瀬良垣漁港にて

瀬良垣漁港にて

まぁーずは、15日!!
参加者のスケジュールに合わせるために、潜るポイントは発表していませんでした。
なにせ、翌日と最終日には辺戸ドームとエモンズが控えています。
かといって、初日のインパクトも残したい・・・そんな事を考えていました。
すると、参加者の2人とも朝からの参加が可能なことが判明・・・
ということで、僕のお勧め恩納村の近海ボートを攻めることに!!

朝から天気も良好♪日焼けに注意♪ドライブが気持ち良い!!そんな天気の中、恩納村へ向いました~♪

①ドリームホール
②クロスライン

超がつくほどの常連さんなのに、まだこのポイントに潜ったことがないとの事・・・
なので僕の中では、ちょっとウキウキ♪
ココを選んだ理由はただ1つ。明日明後日に引けを取らないこと!!と、僕の勝手な判断ですが・・・
ギンギラの太陽を背に、意気揚々とエントリーです。

どうですかー!!といわんばかりの絶景がそこには広がっていました!!

下から入口を見上げたら・・・

下から入口を見上げたら・・・

水深5Mの縦穴の入口から、まっすぐ下へ降りて行きます。穴の中は最大25Mにも達します。途中では、アカマツカサ達が出迎えてくれます。まったく光の届かない暗所の部分もあり、そこを抜けていくと・・・
ドリームホールの出口に差し込む光に群れるハタンポ達・・・潜ったことのある人なら分かるはず。何もいうことはありません・・・

出口にてライト片手にガイド中♪

出口にてライト片手にガイド中♪

お昼ご飯は、アーサそば♪これが絶品!!お勧めです!!

お昼ご飯は、アーサそば♪これが絶品!!お勧めです!!

続いてのクロスラインもサンゴもりもり♪砂地にはトウアカクマノミ♪の癒しダイビング!!1本目とはまた違うダイビングの楽しさがそこにはありました。本当に気持ち良かった~♪

広がるユビエダハマサンゴが綺麗♪まだコブシメもたくさんいました!!

広がるユビエダハマサンゴが綺麗♪まだコブシメもたくさんいました!!

僕の狙い通りにインパクトを残せました!!
なにせ、最後のコメントでは、エモンズ&辺戸ドームを除いたポイントのなかでは・・・
『ドリームホールは又行きたい!!』というほどのお気に入りになっていました♪
嬉しい限りです♪

そしてダイビング終了・・・と、普段なら北谷方面に帰るのですが、今回は北部ツアーです。
いつもの道を逆に北上!!僕の中には違和感と期待が入り混じった夕方のドライブになりました。
ちょっと寄り道をハサミながら今回の宿泊地、本部町備瀬フクギ並木へ向かいます。

ちょっと寄り道です。ここは天然記念物の川なのです!!

ちょっと寄り道です。ここは天然記念物の川なのです!!

ここの奥から湧き出ているのです。

ここの奥から湧き出ているのです。

帰りながらの食事も考えていたのですが、時間もあったので、いったん宿にチェックINすることにしました。

庭はこんな感じ♪

庭はこんな感じ♪



僕の予定通り?かどうかは想像してください。
着いてしばらくすると、夕日が綺麗な時間帯♪
そうなるとフクギ並木の情緒がものすごく良いのです♪
海岸線からの夕日と伊江島が最高!!

本当に綺麗♪いつまでも眺めていたかったですね~。

本当に綺麗♪いつまでも眺めていたかったですね~。

早く宿にて、ボ~っとのんびりするために、車から荷物を降ろしていると・・・
後ろから『武富さ~ん!!』
ん!?僕も有名人になったなぁ~・・・
なんて、思ったりもしてみたり・・・
そして、振り返ると・・・
あぁー!!先日オープンウォーター・コースを受講してくださった。ササキさんとササキさんを紹介してくれたハセガワさんが、そこに!!綺麗なフクギ並木を見にドライブに来ていたそうです。ササキさんとはカード認定の最終日に会えなかったで、嬉しい再会となりましたー♪
なので、宿に案内して、5人でゆんたくタイム♪

再会して4人でゆんたく♪皆さんがダイバーなので、明日からのツアーの話で盛り上がりましたよ~!!

再会して4人でゆんたく♪皆さんがダイバーなので、明日からのツアーの話で盛り上がりましたよ~!!ササキさんいつか行きましょうね!!

まるで、我が家のように自慢しながら案内してしまいました。

2人と別れた後は・・・
おまちかねのお食事タ~イム!!
地元で人気の居酒屋さんへ行ってまいりました~。

楽しみは、海だけではありません!!こんな時間もツアーの醍醐味ですね♪

楽しみは、海だけではありません!!こんな時間もツアーの醍醐味ですね♪

ん!?これはなんだ?

ん!?これはなんだ?

見たことある魚のから揚げ!?

見たことある魚のから揚げ!?


お腹一杯♪
でも飲み過ぎ注意♪明日からもあるので、早めにあがります。
宿に着いてから、しばらくのんびりした後、明日に備えて早目の終身・・・
って僕は気付いたら寝てしまっていたようです。気付いたら朝でした~(汗)

暑くもなく寒くもなく本当に“うりずん”らしい気持のよい気候。
朝から気持ち良い天気でした♪
そんな所で続きは次回・・・
お楽しみにーーーー!!

2009 年 5 月 16 日

沖縄本島最強ツアー2日目♪

ふくぎ並木からこんばんは♪
沖縄本島本部町から武富です。
只今,辺戸&エモンズツアーの2日目です!!
なんと宿にPCがあるので、簡単にご報告♪

昨日は、恩納村にて・・・
①ドリームホール
②クロスライン
これだけでも大満足!!
そして、本日2日目は・・・
①辺戸キャニオン
②辺戸ドーム
③フタガミ岩
ドームはもちろん絶景!!しかし、それだけではありません!!ほかの二つのポイントも透明度抜群!!カスミチョウチョウウオ&グルクンの乱舞で濃い魚影!!しかも、フリソデエビ&シンデレラウミウシetcのマクロも充実していました♪

しかも、昨日は宿の近くで、思わぬ再会があったりと盛りだくさんのツアー真っ最中♪
詳しくは、またブログにUPしますね~!!

2009 年 4 月 15 日

エモンズ&辺戸ツアー!!

ハイサイ!!武富です。

ツアー開催まで、あと1か月です!!
皆さん準備はできていますかー???

ところで先日、与論島の下見に同行してきましたが・・・『う~ん与論最高!!』
いやいや・・・たしかに最高でしたが・・・

僕はそれどころではなく自分のエモンズ&辺戸ツアーが大切です♪
皆さん、まだ間に合うので、連絡ください!!
★エモンズ&辺戸ツアー★

ということで今回のブログは、辺戸岬の内容を・・・と思っていましたが、
急遽入ってきた、エモンズの面白情報を1つ♪


写真に写っているのは、スウィフトにもよく乗船しているジムさんです。先日の粟国調査にも参加してくれました♪
ん!?見た事あるかもという人もいるはずですね。この人は、何者なのかというと・・・スウィフトによく乗ってくださるショップのスタッフ(兼カメラマン)なのですが、エモンズに関してとても重要な仕事をしているのです。
4月7日は、エモンズが沈められた日です。
その日に彼は、アメリカ本土にいるエモンズの元乗組員や遺族からの依頼のもと、追悼のために潜り、写真を撮っているのです。
リンクを貼っているので、彼の写真を是非、見てみてください♪

エモンズ写真

『船のどこに何があり、こういう風になっているから、この角度から撮ってくれ』と、元乗組員からの依頼で、いろいろな角度からエモンズを撮っているそうです。BFスタッフも何度か誘われましたが、スケジュールが合わずに立ち会えませんでした・・・
こうした方たちとの交流はいままではなかなかありませんでした。国の違いかなのか?感性の違いなのか?同じダイビングですが感じ方が違えば、楽しみ方も違います。しかし、交流を深めるごとに、とても勉強になるし、新たな発見が耐えません♪
ツアーの際には、日本側のエモンズへの見方だけでなく、ジムさんたちのような米国側の見方も伝えられたらいいなぁと思っています。

2009年5月開催!!
15日:到着時間に合わせて、少なくとも1本はウォームUPダイブをします。ログ後本部の宿泊地へ移動
16日:辺戸岬2DIVE(オプション可能)本部宿泊&BBQ
17日:エモンズ2DIVE 各宿泊地へ送り
料金¥51000
※16・17日の2日間で4DIVEと2日間の15・16日の宿泊込

2009 年 3 月 6 日

辺戸岬エモンズツアー予約受付開始!

冬眠中!?
のダイバーの皆さん!!
目覚めの時が来ましたよー!!
今季はたくさんのツアーをスタッフが企画しています。
そして、僕も負けじとツアーを開催します。

なんと・・・
沖縄本島超BIGポイント
USSエモンズ辺戸岬です。

上級者向けのポイントですので、いきなりそこで09年初潜りというのは難しいです。ツアーに向けて十分、勘を取り戻しておいていただきたいので、早めに目覚めて始動していきましょう!!
目的の2ポイントは
沖縄の歴史的に非常に重要なものがみられるところです。
日本人としてはもちろん、そして、ダイバーだからこそ
見て感じることのできる沖縄の・・・いや、
世界的な歴史の爪痕を体感しようということです。

宿泊地の近くには、今帰仁城という沖縄の城跡が残っています。
アフターダイビングでも沖縄歴史を楽しみに行けるんです!!

2000年(平成12年)11月に首里城跡などとともに、
琉球王国のグスク及び関連遺産群としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録された今帰仁城跡。
かつての琉球(沖縄)では、沖縄の英雄として語り継がれる尚巴志【しょうはし】王によって
国内が統一される以前の時代を三山【さんざん】時代(1400年前後)と呼び、
3つの大きな勢力が争っていました。
三山は北山【ほくざん】、中山【ちゅうざん】、南山【なんざん】に分かれ、
ここ今帰仁城は北山を支配する按司【あじ:領主】の居城とされた。
その大きさは首里城に匹敵すると言われています。
見応えがあるのは何と言ってもその城郭とよばれる塀。
外周は約1500m、高さ6~10mで自然の地形に沿って巡らされた様は「万里の長城」のようです!!

他にもさまざまな体験ができる施設や自然体験できる滝や
ガマなどの洞窟、おシャレーなカフェ etc
ありすぎるので、まだどこに行こうかまだまだ迷っているのです。
2日目の夜には皆でBBQ♪
海中から陸から夜まで、たっぷり沖縄を満喫しましょう!!
休みの日には、遊びがてら
北部調査にいっていますので、
ご期待下さい♪

ツアーの日程と大体のスケジュールは次の通りです。

2009年5月開催!!
15日:到着時間に合わせて、少なくとも1本はウォームUPダイブをします。ログ後本部の宿泊地へ移動
16日:辺戸岬2DIVE(オプション可能)本部宿泊&BBQ
17日:エモンズ2DIVE 各宿泊地へ送り
料金¥51000
※16・17日の2日間で4DIVEと2日間の15・16日の宿泊込

2009 年 1 月 18 日

辺戸岬・エモンズツアー メイキング「スペシャルツアー2009!」 -1

Filed under: エモンズ,スペシャルツアー2009,辺戸岬 — admin @ 10:50 PM

「スペシャルツアー2009」

海でも陸でも沖縄をめいっぱい楽しんでもらえるツアーを目指して・・

ブルーフィールドの各スタッフが大好きなポイントを選んで、作り上げる「スペシャルツアー2009」。準備も大詰めに入ってきました。 各スタッフのツアーに対する思い入れや、準備の奮闘ぶりを紹介していきます。

★★プロローグ★★
ある日、水野から4人のブルーフィールドスタッフに指令が下りました。
「今年のオススメツアーは、単に、いつもはあまり行かないポイントに行くのではなく、ダイビングを中心に沖縄での滞在を海でも陸でも楽しんでもらえるツアーにしたい。各自アイデアを持ち寄り早急に準備を開始すること」
社長はいい。指示をすればそれでよいのだから。
と、思った者もいたかもしれません。何はともあれ、その日の夜、4人ですぐにミーティングを開始しました。
まずは、ポイントやテーマを決めて、絞り込んだポイントやテーマでどのようにダイビング以外の沖縄を楽しんでもらうかを検討することにしました。
数日後、絞り込んだ行き先やテーマを元に水野を交えて5人で話し合い5つのツアーが決定しました。
ツアーの準備の担当は大好きなツアーをそれぞれが選べることになったのです。

★★武富 彰★★
では、いつものようにハイテンションで準備中の武富に担当するツアーへの思いを語ってもらいましょう。

こんにちは僕・武富は辺戸岬&エモンズを担当することになりました。

お客さんにどこか面白い所はありますか??と良く聞かれます。
沖縄で見てもらいたい所は、先ずは海!!
でも、そんな時は海以外の事を聞かれている事が多いので、次のような事を意識してお答えするようにしています。
・沖縄そばなどの食やうちなー文化。
・アメリカとの融合文化。

・そして、絶対日本人として見て欲しいのが、戦争という悲しい歴史。
・くわえて、もともと大陸と陸続きだったという地理学的歴史。

最近の武富のお勧めは、南部の「ひめゆりの塔」「玉泉洞」です。目をそらしてはいけない戦争の歴史、そして、何万年の時が作り上げた、神秘的な地形。その両方を南部に行くと、間近で見ることができるのです。

では、僕達、ダイビングガイドのフィールドでは、どのように沖縄の歴史を感じることが出来るのでしょうか??
それこそが、僕が今回、自ら希望して担当することにした辺戸岬&エモンズ!
陸上でしかできないはずの鍾乳洞が海底に沈んでいる辺戸岬。

海底に沈み、閉ざされた空間に出来た辺戸ドーム。何世代も何世代も暗闇の中で生活している内に退化して目が無くなってしまったという、そこにしかいないコオロギ!!
第2次世界大戦末期に日本軍に攻撃され、武器や機密の漏えいを防ぐために米軍自らの手により沈められたUSSエモンズ。
60年余りの年月、海底で静かに眠り続ける全長80mの巨大な戦艦。
人より大きいプロペラ。そのままの装備が海底40mに沈む戦争の証人!!

どうです?潜らないではいられませんよね。

水深が深く、流れも早い。スキルの求められるポイントです。
でも経験を積んで上達していけば、武富イチオシの素晴らしい体験が待っています。

このツアーは、経験数やスキル、お持ちの装備などについて、やや高めのハードルを設定させていただくことになります。すでに、そのハードルをクリアされている方は、是非に。 もう少しで、ハードルをクリアできそうな方は、ツアーの日までには、まだまだ時間があります。お近くのポイントやブルーフィールドでスキルを磨いて挑戦してみましょう。

次回は、このツアーのもう一つのお楽しみ。 やんばるの陸上を楽しんでいただくための武富の仕込みをチラッとご紹介します。

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