エンリッチド・エアを使ってファンダイビング♪
ハイタイ、山崎です。
今日も、昨日に引きつづき、北風ぴゅーぴゅーの沖縄。
しかし!そんなときでも、沖合いがとっても荒れているときでも、快適にダイビングを楽しめる場所が、嘉手納の港をすぐ出た近くにあるんですねー。
その名もクマノミパラダイス!伊奈武干瀬(イナンビシ)というエリアです。
「干瀬(ビシ)」とは、沖縄の言葉で、サンゴ礁などでできた浅瀬のこと。
嘉手納漁港を出てすぐ北の方向へ。右手に読谷村のトリイステーションという基地を望む位置にあるここは、伊奈武干瀬によって北風や北のうねりから守られたダイビングポイントです。
一見、ガレバも多く、地味に見えるポイントですが、ソフトコーラルに群れる魚たちや、名前のとおりクマノミ各種、5種類が見られ、時によってはハナヒゲウツボ、ネムリブカなどの人気もの、それから、甲殻類も豊富。砂地もきれーいな白い砂地に、ハゼやガーデンイールも。そして、なんといってもこれからの季節はウミウシが増え、ピグミーシードラゴンを見つけるのも楽しい。ポイントもひろーいので、3ダイブといわず、数日間連続で潜っても毎日発見のある、私たちスタッフの裏庭とでもいうべきダイビングポイントです。
今日は、体験ダイビングのご友人と一緒のお客様や、エンリッチド・エア(ナイトロックス)のスペシャリティ講習を受講中のファンダイビングのお客様も。
タンクの酸素濃度のアナライジングを済ませ、背中にナイトロックスと書かれた黄色と緑のステッカーのタンクを背負って、いざ出陣。
定番のクマノミたちを観察したり、一風かわった擬態の上手な甲殻類を探したり。
なかなか面白かったのは、一本ながーいムチカラマツ。上の写真にもあるような、ムチカラマツエビも、上手に擬態していましたし、ガラスハゼは、おなかに卵を持ったメスの個体や、そのガラスハゼたちの産みつけた卵。
ちょっとわかりにくいかも知れませんが、右の写真は、ムチカラマツのちょっと痛んでいる部分を上手に使って産み付けられたガラスハゼの卵。写真を拡大してよぉーく見ると、卵の中に目が二つずつ揃っているのも見えますよ。
コブシメも、ちょくちょく現れるようになってきました!
そんないろいろを、のんびり観察していると、時間はあっという間に過ぎるもの。2ダイブ目の途中で、クウキ設定のダイブコンピューター(左TUSA700)と32%の酸素濃度のエンリッチド・エア(右SUUNTOのD4)を比べてみると、その時点での減圧不要限界(簡単にいうと安全に潜れる残りの持ち時間)が、クウキのときは35分なのに比べて、エンリッチド・エアの場合は90分。この余裕はうれしい!
決して、すごくアグレッシブなダイビングをしているわけではありませんが、最大深度17m前後のダイビングでも、これだけ歴然とした違いが出るんですよね。
今日は、エンリッチド・エア(ナイトロックス)のスペシャリティ講習の一環だということもあり、減圧症を防いで安全にダイビングを楽しむための、エンリッチド・エアの賢い使い方や、ダイバーの責任としての体調管理、ひいてはエアもちをよくするための潜り方のコツなどなど、いろんなお話をいっぱいしましたね。
そんなお二人は、今は学科の部分をみっちり、コースディレクターの土門と。めでたく学科試験も合格し、明日からは晴れてエンリッチド・ダイバー。
体験ダイビングをブルーフィールドでしたのがとっても懐かしい!今ではナイトロックスで潜る、お手本ダイバーになりつつあります。
明日のダイビングは、どこに行こうかなー。海況が読みづらく、ポイント選択が難しい今日このごろですが、楽しいポイントは、沖縄にいっぱい。
最後に、変り種の写真を。
左は、ウルトラマンホヤで、右は、ハナビラクマノミとセジロクマノミの合いの子です♪